私たちは、スタートアップの実践、あるいはスタートアップに関わる活動を通じて、より良い突破口を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
- 組織よりもプロダクトを
- 成熟よりも成長を
- 分析よりも行動を
- スマートさよりも泥臭さを
- 冗長性よりもユニークさを
- 真面目さよりも面白さを
価値とする。すなわち、左記の事柄に価値があることを認めながらも、私たちは右記の事柄に、より価値をおく。
このマニフェストについて
主語が大きい!
おわかりかと思いますが、これは「アジャイルソフトウェア開発宣言」のオマージュです。ほかにも、「やっていき宣言」などありますね。
先日、スタートアップのCTOになりましたが、僕自身まだまだ覚悟が足りないことを重々自覚しているので、自分を叱咤するためにも書き出してみた。採用を含め、今後組織を成長させていく中で、果たしてスタートアップとはどういうものなのか、ということを考えたというのもある。なのでこれは僕個人の発信です。
上に挙げた項目は、左右共々大事なことです。そして、僕は左の事柄を重要視してバランスを取ろうとしてしまう傾向がある。例えば、ついつい優先度の低い盆栽活動的なリファクタリングや、組織の課題の解決をしようとしてしまう。
もちろんそれらは両輪であり共に考えないといけないことではありますが、どちらに重心を倒すかを意識して、大きく踏み込むべき。
僕は行動する上で、どういう価値観にベットしているかを意識することが大事だと考えています。そして、ベットした以上は迷わず前進することが重要だ。駄目だったら見直せばいい。だから、今ベットしている価値観はなんなのかを整理してみたということでもある。
役割上、僕はブレーキ役を務めることも多くはなるとは思いますが、それは速度を落とすためのブレーキではなくて、カーブを速く曲がるため、入り組んだコースをすばやく通過するためのブレーキ役でなければならない。
項目について
6項目あるわけですが、アジャイルソフトウェア開発宣言は4項目で、やっていき宣言は5項目である。もう少し絞り込んだほうがいいかも知れない。
逆に「挑戦」や「変化」といった言葉も入れたいのだが、それらはスタートアップそのものであるとも考えて外した。
他に考えた候補には以下のようなものがありました。いまいちピンとこなかったり、右のほうが明らかに大事でバランスが取れていなかったり、上記と重複していたりしたので外した。
- 中庸より極端さを
- 堅実さよりも早さを
- 安定よりもリスクテイクを
- 守りよりも攻めを
- 規律よりもカオスを
- アベレージよりも最大値を
- 定石よりも奇手を
- ベストよりもベターを
- 実験よりもリアルを
- 堅牢性よりも柔軟性を
色々意見や想いがあると思うので、他の皆様の「スタートアップマニフェスト」もぜひ知りたいです。